トマトの壺-パート2 - ベランダ菜園を始めよう!








トマトの種まき方法

トマトの種まき方法




トマトの種まき方法





トマトの種まき方法



種は良い種の方がいいです。しかし、買ったほうが良くて、自分で採種したものが悪いということでもありません。買った種でも全然発芽しないものがあれば、自分でとった種の方がずーっとよく発芽します。

市販されている種はたいてい、採取場所が海外になっています。

コストの面で有利なためです。しかし、これは栽培時期、採取時期がずれたり、輸送の過程で高温にさらされたりして痛むことも考えられます。そういうずさんな管理はさすがにしていませんが、そもそも、高温の国でしばらく置いておいたらそれだけで種が痛むわけです。

様々な気候と時間を経過した種よりも、去年の冬のおよそ、半年前に自分で採取した種のほうが活き活きとしていることは容易に想像できます。

求める品種が自家採種できればいいですが、固定種くらいは自家採種できます。市販されている苗のような品種は種を買わざる得ません。そもそも、種を買うこと自体が家庭菜園では苦労のほうが多く、割に合いません。完全に趣味の世界です。



  • 種を用意する





  • これは自家採種した去年の種です。これはいい綺麗な種です。採った時にはゼリー質がついていて綺麗に見えないのですが、乾燥すると種はとても綺麗な姿に変わります。

    種の周りにはたくさんの銀色の毛のようなものがたくさんついています。これを食べているかと思うと、、ぞっとします。しかし、美味しいのはゼリー質なのです。

    とりあえず、発芽率のいい種を使います。特に家庭で簡単に、道具も環境も完璧でない時ほど、新鮮な良い種を用意するのが適切です。

    売っている生鮮のトマトの中味の種でさえ、発芽率だけではかなりいいかもしれません。しかし、品種が維持できないのであまりやるメリットはありません。



  • 容器、入れ物を用意する


  • 育苗ポッドに直接、播種することもありますが、普通、一般的なセルトレイを使えば楽です。

    セルトレイには種類があります。例えば、128穴、76穴、36穴、24穴、、、などなどあります。これは、1枚のパレット状のトレイにいくつの穴、セルがあるかを表すもので、小さいほど大きい植え穴があるトレイになります。

    育てる種類によってセルトレイの大きさを選ぶべきです。

    育てる期間によって、大きさを選ぶことが多いです。植え替えをすぐにするのであれば、128穴でも大丈夫ですが、トマトを最終段階まで育てるのには、到底足りません。しかし、トマトをセルトレイで育てきるのは無理があります。

    今では、小型の育苗ポッドのような大きさのセルトレイで苗が売られているくらいですので、無理でもないかもしれません。

    一番大きいセルトレイは、定植する限界まで育てられそうです。

    また、1cm程度の容器に発芽したばかりの苗が売られているものもあります。一般向けではなく、生産者向けのようです。



  • 土を用意する


  • 土を用意します。発芽にははっきり言って、水と温度があればいいだけなので、他のものはいりません。

    しかし、水につけておくだけでは、発芽後に葉の部分が溶けてしまいますので、保水力のある物質で種を囲んでおくのがベストです。また、発芽後に根がすんなり伸びるような空間があるという意味で、自然土よりも人工培養土がいいようです。

    たしかに、発芽の実験をすると、暗い部屋で温度と水だけあれば発芽します。この種まきから発芽させる過程での目的は双葉までしっかりと出てくればいいわけですので、ほとんど土はいらないわけです。

    ただ、しっかりと支えるために、根が伸びれる空間、保水できる培養土がいるわけです。

    なんでもいいのですが、パーライトとバーミュキュライトを混ぜてみました。完全に独自ブレンドです。

    種まき用の土がいいです。







  • 発芽適温を維持する


  • これが一番大事です。
    窓で直射日光が当たる場所の室内に置きます。 トマトを播く頃には、まだ、2月で雪がちらつく季節かもしれません。

    こういうときはさらに、セルトレイの上にラップをかけて、発芽するまで密閉しておきます。かなりの高温になります。
    発芽したら、1日で蒸し枯れるので注意してください。



  • 育苗する


  • およそ、1週間から2週間で発芽が完了します。夏場や暑い時は1週間以内に発芽が終わります。ベストは3日、4日という事も言われています。

    一応、発芽すればよく、何日かは考えません。ただし、ある程度経っても発芽しないと、種が傷んでいますので、再播種してやりなおします。








    地面に種をまく


    実に一番、効率的で、一番、簡単な方法、それが直播きです。地面に播くことです。それもトマトを本格的に育てる場所で種から育てれば、とても楽ができます。

    トマトを地面に播くなんてどうかしてる、おかしい!というのが一般的ですが、地植えでも苗の段階まで育ててから、植え替えて本格的な場所に定植するということならいいようです。

    とにかく、発芽さえできればどうとでもなるので、それだけが問題です。

    例えば、植木鉢でもいいのですが、日当たりのよい、畑のような開けた平地がベストです。

    ただし、そういうところでは管理が行き届かず、上手くいかないこともあります。



  • 充分に熱くなる程日差しが当たる場所を確保する


  • まずは、とにかく暑くなる場所を探します。畑とは実に暑くなる場所なのです。

    一番、最も暑くなるように配置されたものが畑です。そのためなのか、今でも、住居でも日照権などというものまで存在します。

    とにかく、暑い畑は砂漠のようです。これが理想的な条件です。こういうところを使うのは難しいので、出来る限り、日当たりの良い場所を確保するということです。







  • 保温用のキャップを用意する


  • 現在、一番、手軽で保温性が高いのがこの保温キャップではないでしょうか?

    値段は意外とします。200円弱でしょうか。しかし、それ以上の価値があります。


    ビニールトンネルで5m、10mも設置する必要もないけど、高温にしたい、むしろ、ビニールトンネルよりも昼間の一時期は高温になります。

    これは発芽にもってこいの条件です。この保温キャップ、ホットキャップを種まきに利用します。

    意外と驚くことにすごい力がありました。トマトはもちろん、高温性のナス、もっと高温性のゴーヤ、もっと高温性のトウガンなども発芽が完了しました。

    これは真冬に種を播いたのですが、まだ、外は肌寒く、夕方になると、真冬と同じ格好をしているような時期なのに、しっかりと発芽して成長を続けています。

    このままいけば、市販の苗に追いつけるような気さえ感じます。今まで、室内+軒先で育てていた夏野菜の苗作りが馬鹿らしくなってきました。

    こんなに簡単に、こんなに上手く、こんなに早く、こんなに安く、苗が作れるなんて知っていれば最初からやっていたというものです。








  • 地面にスジをつけ、種を播く


  • まずは、カラカラ、カチカチの地面を崩してほぐしていきます。目の細かい土ほど、種まきには適しています。
    トマトの種は小さいので、特に小さい土の粒子の方がいいようです。

    また、本格的に定植する場所と同じ土なので、植え替えによるショックがありません。










  • 水をやり、発芽するまで待つ


    簡単なものです。種まきをして、水をまいてホットキャップを被せて完了です。

    あとは待つだけです。天気がいい日が続くといいです。

    それにしても、ものすごい高温になっています。水分が蒸発して水滴が付いています。

    この中は外部よりも乾燥しやすいので、水やりを忘れないように注意してください。枯らしてしまったらもともこうもありません。

    一応、屋外なので、雨が降ればある程度は湿りますので、水持ちは良さそうです。





  • 発芽完了


  • だいぶ、放置してしまいました。

    様子を見てみます。保温キャップを開けてみると、なんということでしょう。

    大量のトマトの双葉が発芽しています。一応、多めに播いたのですが、それでも、ここまで発芽するとは思いませんでした。

    まるで雑草のようです。しかし、小さくても、もう地面に生えている状態ですので、とても丈夫です。このまま、大きな苗のサイズまで問題なく育つでしょう。

    こんなに要らないので、困ることになるのですが、そこはいいものを選抜します。











    しかし、地面に播いて、こんなに揃いよく発芽するなんて、夏場でもあまりありません。





    土地に種を播いて植物を育てる、そんな人間の本能に基づいた行動は楽しいものです。

    しかしながら、この簡単で単純なことが難しくなっているのが現代社会です。土地というものがなければ地面などはなく、勝手に使っていい地面もありません。土地の所有権や使用権を有していない限りは、種を播くことも出来ないのです。

    また、土地が欲しいと言って、不動産屋さんに行ってもなかなか手にはいらないでしょう。別に種を播くための土地じゃなくて、家を建てる土地の場合でも得てして土地だけを売ってくれるところは少いというのが昔の常識でした。

    なぜか、土地よりも建物を売りたがるのです。土地を買ったつもりが家まで買ったことになっていたりして大変です。二倍くらいの値段になります。ということで、自分で好きな土地に好きな家を建てるなんて夢のまた夢です。

    よく、崖に家を建ててTVで放映していますが、そういう土地ならば売られているでしょうが、今、インターネットで公開したらすぐに情報が広がりますので、土地だけを探している人はヘタしたら何年も彷徨うことになるかもしれません。それはいつ終わるとも知れない大不況のようです。

    しかし、逆に不況になれば物は安くなり、土地も手に入りやすくなります。むしろ買ってください、とさえなります。それはそうです。もともと土地に値段なんてありませんし、土地から食べ物が取れるのは農地くらいで、山林を切り開いたような住宅地がほとんどのこの国では、地面自体に価値はありません。人口が減れば、住宅用の土地は余る。

    ということで、普通は値下がっていきます。住まないのに持っていても意味ありません。

    一方、そうなると、逆に人気が上がる土地もあります。それは、都市部の通勤圏内の土地です。これは近くへ行こうとするので、地方から都市部へと人が集まってきます。

    結局、あまり変わらなく、若干、値下がりはするが、人気は変わらず、相変わらず、土地は手に入りにくいままのようです。

    逆に、地方へ行くと土地が膨大に、農地を中心に余っていますので、こういうところへ何かをやろうと参入するのもいいですが、食べ物を栽培するしかなく、その規制がある限りは利益を出すのは人口減少し食料消費も減る一方ですので、難しいかもしれません。